豪雨見舞ったバングラデシュ南東部、土砂崩れなどで57人死亡
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【6月13日 AFP】(更新、写真追加)バングラデシュ南東部を見舞った豪雨災害により、少なくとも57人が死亡した。犠牲者の大半は相次いで発生した土砂崩れによって亡くなった。当局が13日、明らかにした。
警察は死者数が今後も増加する可能性があると警告している。地方部にある被災地域に救急隊員らが到着したものの、電話網や輸送路が遮断されているという。
災害管理局のリアズ・アフメド(Reaz Ahmed)局長は、「救出作業は今も続いている」と述べた。
またアフメド局長は、対応チームが被災地に展開していることを明らかにしつつ、「われわれはまだ被災地の多くにたどり着けていない」と述べ、「雨がいったん止めば被害の全容がつかめ、本格的に救助活動を行うだろう」との考えを示した。
一方、インドとの国境に近いランガマティ(Rangamati)県では、土砂崩れにより、住宅がのみ込まれ、35人が死亡。
地元警察のサイード・タリクル・ハサン(Sayed Tariqul Hasan)署長はAFPの取材に対し、「土砂崩れが発生した際、死亡者の中には、山の中腹にある自宅で寝ていた人もいた」と明らかにし、「被災した村の住民たちの一部を学校など安全な場所に避難させた」と述べた。
また近くのバンドルボン(Bandarban)県では、自宅で就寝中だった際に土砂崩れに襲われたきょうだい3人を含む6人が死亡したという。
さらに隣接するチッタゴン(Chittagong)県でも16人が死亡。同県では10年前にも村全体を襲う大規模な土砂崩れが発生し、少なくとも126人が死亡する大惨事が起きている。(c)AFP