大統領の「ツイ消し」禁止を、米議員が「COVFEFE法案」
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【6月13日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がツイッター(Twitter)に誤って投稿したとみられる意味不明の単語がインターネットで話題になり、その後削除されたことを受けて、民主党のマイク・クイグリー(Mike Quigley)下院議員が12日、大統領が発信したインターネット上のメッセージを公文書として扱い、削除を禁止する法案を提出した。
通称「COVFEFE法(COVFEFE Act)」。トランプ大統領がツイッターに投稿した英語には存在しない謎の単語「covfefe」にちなんだ名称だ。
トランプ氏は先月末、「Despite the constant negative press covfefe(連日の否定的なメディアcovfefeにもかかわらず)」という意味不明のメッセージを投稿。投稿の数時間後に削除されたが、インターネットやメディアでジョークの種にされていた。
トランプ氏はツイッターで情報発信することが多いが、つづりの間違いなどがある書き込みを削除することも多く、大統領在任中の記録の不当な修正に当たるのではないかとの見方も出ている。
クイグリー議員は「政府に対する国民の信頼を維持するため、選挙で選ばれて公職に就いた者は自身の行動や発言に対する責任を持つべきだ。これには140文字のツイートも含まれる」と指摘。ツイッターへの投稿も大統領記録法(Presidential Records Act)の下で公文書として扱い、記録として残すべきだと主張している。
同議員の事務所によると、COVFEFE法は削除されたツイートも記録として保存し、ツイートを削除する行為自体も大統領記録法の違反とする内容。法律名の「COVFEFE」は「Communications Over Various Feeds Electronically for Engagement(職務のための各種電子的フィード上の通信)」の略語だという。(c)AFP