イラン首都同時攻撃、ISの容疑者らを当局が殺害
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【6月12日 AFP】イラン当局は首都テヘラン(Tehran)で先週起きた同時攻撃の首謀者とみられる人物を含めた容疑者数人を追跡して追い詰めた後に殺害した。治安当局幹部および閣僚が明らかにした。
7日にテヘランで発生し、17人が死亡した同時攻撃をめぐっては、これまでに数十人が拘束されている。この同時攻撃はイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」がイランで初めて犯行声明を発した攻撃だった。
イラン学生通信(ISNA)が報じた南部ホルモズガン(Hormozgan)州警察長官の談話によると、警察は11日夜、同州でISに所属する容疑者4人を殺害した。うち2人が外国籍保持者で、残る2人の身元は捜査中だという。また強制捜査により武器とISの旗も押収した。
テヘランで国会議事堂と故ルホラ・ホメイニ(Ruhollah Khomeini)師の墓廟(びょう)を襲撃したのは、ISに合流し、イラクとシリアの拠点を訪れたことがあるイラン人5人だと当局は発表している。
一方で10日夜、マハムード・アラビ(Mahmoud Alavi)情報相は国営テレビで、実行犯らを操っていた黒幕とみられ、国外逃亡した容疑者を殺害したと発表したものの、詳細については明らかにしなかった。
情報相によると、これまでに41人を拘束。また今年3月までの1年間でイラン当局が解体した国内にあるイスラム過激派関連の地下拠点は45か所に上っており、うち25か所以上はここ2か月半のうちに検挙されているという。(c)AFP