刑務所襲撃で11人死亡、受刑者900人脱走 コンゴ民主共和国
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【6月12日 AFP】コンゴ民主共和国の東部にある刑務所が11日、何者かに襲われ、11人が死亡、受刑者900人以上が脱走した。当局者が明らかにした。
北キブ(North Kivu)州のジュリアン・パルク(Julien Paluku)知事は記者団に対し、「(同州北部に位置する)ベニ(Beni)のカングウェイ(Kangwayi)刑務所が午後3時30分(日本時間同11時30分)に襲撃を受けた。犯人らの身元は依然不明だ」と発表した。
パルク知事によると、「治安部隊と襲撃犯らの間で銃撃戦になり、当局が確認した死者は11人、うち8人が治安部隊の兵士ら」で、「受刑者は966人いたが、現在30人しか残っていない」という。ベニと隣町のブテンボ(Butembo)には、夜間外出禁止令が出されたという。
政情不安が続く北キブ州のベニでは2014年から暴力行為が絶えず、700人近い市民が死亡。犠牲者の多くがなたやおので斬殺されていた。これらの事件には、反政府勢力の民主同盟軍(ADF)が関与したとみられている。
ADFは謎の多い組織だが、大多数がウガンダのイスラム強硬派で、当初はウガンダのヨウェリ・カグタ・ムセベニ(Yoweri Kaguta Museveni)政権の転覆に重点を置いていたとされる。今回襲撃を受けたカングウェイ刑務所には、ADFへの所属が疑われる数十人が収監されていた。(c)AFP