ノルウェー77人殺害のブレイビク受刑者、極めて珍しい名前に改名
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【6月10日 AFP】ノルウェーで2011年に起きた爆破・銃乱射事件で、77人を殺害した罪で収監されているアンネシュ・ベーリング・ブレイビク(Anders Behring Breivik)受刑者(38)が、「フィヨトルフ・ハンセン(Fjotolf Hansen)」に改名したと、弁護士が9日明らかにした。
ブレイビク受刑者の弁護士は日刊紙ベルデンスガング(Verdens Gang)の報道を認め「彼は名前を変えた。公式にだ」とAFPに語った。改名の理由については、「私たちの話し合いの内容を明かしたくはない」として答えなかった。
ハンセンはノルウェーで一般的な名字だが、フィヨトルフは極めて珍しい名前だ。
ブレイビク受刑者は2011年7月、オスロ(Oslo)の政府庁舎前を爆破し8人を殺害。その後、警官に扮(ふん)してウトヤ(Utoeya)島の労働党青年部のキャンプで若者ら69人を射殺した。犠牲者の大半が10代だった。ブレイビク受刑者の刑期は21年だが、無期限に延長される可能性もある。
ブレイビク受刑者は、安全上の理由からほかの受刑者たちから離されて隔離収監されていることが不満だとして刑務所での処遇改善を求めて国を提訴したが最高裁はその訴えを退けた。国内での法的手段がなくなった同受刑者は8日、欧州人権裁判所(European Court of Human Rights)に提訴する意向を示した。(c)AFP