【6月7日 AFP】仏パリ(Paris)のノートルダム大聖堂(Notre Dame Cathedral)外でハンマーを持った男(40)が警官を襲った事件で、捜査筋は7日、この男がイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」に忠誠を誓っている様子を収めた動画が、男の自宅アパートで発見されたことを明らかにした。

 40歳の犯人の男は6日、「カリフの兵士だ」などと叫びながら警官に向かって突進し、別の警官に胸を撃たれ負傷した。また襲撃時、「シリアのため」の復讐の行動だとも叫んでいたという。

 捜査筋によると、男がパリ郊外のセルジー(Cergy)に借りていたアパートを警察が捜索し、この動画を発見したという。

 男は搬送された病院で、現在治療を受けている。また、所持していた書類などにより、男がアルジェリア人で、仏東部の大学でメディアについて学ぶ博士課程の学生であったことが判明している。

 政府報道官のクリストフ・カスタネール(Christophe Castaner)氏がラジオ・テレビ・ルクセンブルク(RTL)に明らかにしたところによると、男には「過激化の兆候はなかった」という。

 またカスタネール氏は、襲撃が「単発的な犯行」であったとの見解を示した。(c)AFP