テリー・ギリアム監督、17年越しで「ドン・キホーテ」の撮影終了
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【6月6日 AFP】英映画監督のテリー・ギリアム(Terry Gilliam)氏(76)は4日、小説「ドン・キホーテ(Don Quixote)」を題材にした映画作品、『ドン・キホーテを殺した男(The Man Who Killed Don Quixote)』の撮影が17年間の歳月を経てようやく終了したと明らかにした。
ギリアム氏は自身のフェイスブック(Facebook)ページにコメントを寄せ、「長かった沈黙を許してくれ」「17年越しで『ドン・キホーテを殺した男』の撮影が終了した」と明かした。さらに撮影チームとファンたちへの感謝の言葉と共に、スペイン語で「Quixote Vive!(キホーテは生きている)」と記した。
映画は当初、キホーテ役に仏俳優のジャン・ロシュフォール(Jean Rochefort)を起用し、米俳優のジョニー・デップ(Johnny Depp)、仏女優のヴァネッサ・パラディ(Vanessa Paradis)らのキャスティングで2000年に撮影が開始されたが、ロケ地が北大西洋条約機構(NATO)の基地近郊だったため上空に戦闘機が飛び交ったり、豪雨でセットが崩壊したりと数々の災難に見舞われ、製作が一時中止となっていた。
しかし、後にギリアム氏はキホーテ役を英俳優のジョナサン・プライス(Jonathan Pryce)に変更するなどして、撮影を再開していた。
ギリアム氏はスペインの全国紙「エル・パイス(El Pais)」との昨年のインタビューで、作家ミゲル・デ・セルバンテス(Miguel de Cervantes)の「ドン・キホーテ」を題材にした同作品の撮影を「医学的な義務」と表現し、「自分が取り除かなければならない脳腫瘍のようなもの」と語っていた。(c)AFP