プーチン大統領、秘密回線の提案「知らない」 米メディアで否定
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【6月5日 AFP】ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は、4日放映の米NBCとのインタビューで、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)大統領上級顧問が秘密通信回線の設置をロシアに提案していたとの報道について、「その提案は知らない。そのような提案は報告されていない」と否定した。
プーチン氏はまた、米大統領選でトランプ氏を勝利させるためロシア政府がハッキングなどを用いて干渉したとの米情報機関の分析を改めて全面否定。ロシア以外のハッカーが関わり、ロシアに責任を押し付けている可能性があると述べた。
さらにプーチン氏は、駐米ロシア大使とトランプ陣営が昨年11月の大統領選より前に接触していたのかについても全く分からないとし、「私は正直に言っている。米国や世界各地から、大使たちが誰と食事をして誰と会ったか毎日報告してくると思うか」と語った。
ロシア疑惑で辞任したマイケル・フリン(Michael Flynn)前大統領補佐官(国家安全保障担当)についても、2015年にモスクワ(Moscow)で開かれた夕食会で隣同士だったにもかかわらず「短いあいさつをしただけの間柄」だと主張した。
米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)はこれに先立ち、クシュナー氏が昨年12月、米ニューヨーク(New York)でセルゲイ・キスリャク(Sergey Kislyak)駐米大使と会談した際、ロシアとの秘密通信回線の設置を提案したと報じていた。
プーチン氏へのインタビューはサンクトペテルブルク(St. Petersburg)で行われた。(c)AFP/Daniel WOOLLS