【6月5日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2017)は4日、女子シングルス4回戦が行われ、地元期待のクリスティーナ・ムラデノビッチ(Kristina Mladenovic、フランス)に敗れた前回女王のガルビネ・ムグルサ(Garbine Muguruza、スペイン)が試合後、観客の無礼な振る舞いを厳しく非難した。

 大会第13シードのムラデノビッチと対戦した第4シードのムグルサは1-6、6-3、3-6のスコアでフルセット負け。試合が行われたコート・スザンヌ・ランラン(Court Suzanne Lenglen)を退場する際には、自身に拍手をする観客に対して冷たく人さし指を振った。

 試合後の記者会見では涙を流し、会見場を一時退席していたムグルサは「きょうの観客は非常に失礼だったと思う。本当に理解できないし、何と説明すればいいかわからない」と語った。

「私のシューズを履いてコートに上がってもらえば、理解していただけるだろうと思う。人々が何を期待しているのか知らないが、これ以上話したくない」

 また、試合中に観客が敬意を欠いていると感じる場面があったというムグルサは「時として彼らはもう少し尊敬の気持ちを持つべき。主審が常に観客を落ち着かせなくてはならなかった」と続けた。

「敵をつくるためにここにいるのではない。ここでプレーするのは大好きだから」

「議論を呼ぶような試合だった。自信を失ったし、もちろん相手はホームだったから多くの緊張が生まれた。悲しいし、全仏オープンで敗れるのは常につらい」 (c)AFP