A・グランデら、慈善コンサートを英マンチェスターで開催
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【6月5日 AFP】米歌手アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と豪華スターが4日、先月22日に英マンチェスター(Manchester)のコンサート会場で発生した自爆攻撃の被害者のための慈善コンサートを同市内で開催した。3日夜には英ロンドン(London)で死者が発生する襲撃事件が起きており、詰め掛けたファンは歓声を上げる一方で、恐怖には屈しない姿勢を改めて強く示した。
グランデは事件に「打ちのめされた」として米国に帰国し、ワールドツアーを中断したものの、慈善コンサートの開催を急きょ発表。2日には、事件で負傷したファンらが入院している「ロイヤル・マンチェスター・チルドレンズホスピタル(Royal Manchester Children's Hospital)」をサプライズ訪問した。
この日、マンチェスターのオールド・トラフォード(Old Trafford)地区にあるクリケット場で開かれた慈善コンサート「ワン・ラブ・マンチェスター(One Love Manchester)」では、1分間の黙とうの後にトップバッターとして英バンドの「マムフォード&サンズ(Mumford & Sons)」のフロントマン、マーカス・マムフォード(Marcus Mumford)が登場。
続いて、カナダ人歌手ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)、米歌手のマイリー・サイラス(Miley Cyrus)とケイティ・ペリー(Katy Perry)、英歌手ロビー・ウィリアムス(Robbie Williams)、ウィリアムスが在籍していた「テイク・ザット(Take That)」、地元マンチェスター出身のバンド「オアシス(Oasis)」の元メンバー、リアム・ギャラガー(Liam Gallagher)、英国のガールズグループ「リトル・ミックス(Little Mix)」らがステージでパフォーマンスを行った。
客席には「団結しよう(We stand together)」「私たちの天使たちへ(For our angels)」などと書かれたプラカードを掲げるファンやマンチェスターのシンボルであるハチを描いた服を着用したファンもいれば、涙を流す聴衆も大勢いた。一方で、警察官と警備員が参加者らとダンスをするなど、明るい場面も見られた。
グランデは地元の高校生らをステージに上げ、自身のヒット曲「マイ・エブリシング(My Everything)」を合唱し、英バンド「コールドプレイ(Coldplay)」のクリス・マーティン(Chris Martin)と、追悼集会でも歌われていたオアシスのヒット曲「ドント・ルック・バック・イン・アンガー(Don't look back in anger)」を披露した。
出演者の一人、米歌手ファレル・ウィリアムス(Pharrell Williams)は会場を埋め尽くす5万人の観客に「みんなが立ち直った強さを世界中に聞かせよう」と呼び掛けた。
コンサートの様子は、英BBC、ツイッター(Twitter)、米アップル(Apple)、ユーチューブ(YouTube)、MTVによって世界180か国にライブ配信された。
コンサート開幕の24時間足らず前にはロンドン(London)中心部で新たな襲撃事件が発生し、7人が死亡、48人が負傷した。グランデは、「ロンドンのために祈っている」とツイートしている。(c)AFP/Jacques KLOPP