進化する中国の大学入試の不正、対策もハイテク化
このニュースをシェア
【6月7日 CNS】中国の2017年度大学入試の時期がやってきた。各地の試験会場で持ち物検査、カンニング防止システムの更新、監視カメラの設置、替え玉受験対策など不正対策が行われ始めている。
毎年この時期になると入試の不正に関する話題に注目が集まる。教育部が今年2月に発表した『2017年普通高校入試に関する通知』では、試験問題の作成、輸送、保管、配布、実施、評価などのすべての工程における管理について言及されており、各工程において抜き打ち検査も行われるという。
替え玉受験対策も実施されており、インターネット上の募集広告などの情報の出どころも捜査対象となる。大学では入試期間中の在学生の出席の管理を強化するなどの対策もとっており、替え玉受験やカンニングなどに加担した学生は退学などの処分も検討される。
無線などのハイテク技術を利用したカンニング行為に対しては、疑いのある電波に対して、遮断や妨害などの対策をとるところもある。また、体育系などの専門分野の入試会場では虹彩認識システムを導入し、本人確認を行うなどといった対策をとっている。
教育部から発表された通知によると、もしも規則に違反した生徒がいた場合、試験会場の責任者や試験監督員などに対し、監督不行き届きとして責任が追及されるという。(c)CNS/JCM/AFPBB News