アトレティコは来年まで補強禁止、FIFAの処分をCASが支持
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【6月2日 AFP】スポーツ仲裁裁判所(CAS)は1日、規定違反により国際サッカー連盟(FIFA)から2度の移籍市場で補強禁止処分を科されたスペイン1部リーグ、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)の不服申し立てを退けた。これにより、アトレティコは来年1月まで新たに選手と契約を結ぶことができなくなった。
18歳以下の外国人選手との契約において不正があったとして、アトレティコは同都市のライバルであるレアル・マドリード(Real Madrid)とともに補強禁止処分を受けていた。
CASはアトレティコの申し立てを認めなかったものの、90万スイスフラン(約1億円)だった罰金は55万スイスフラン(約6300万円)に軽減された。
レアルは昨年12月、CASへの訴えが認められて処分が半減したため、今夏の移籍市場で補強が可能となっている。
アトレティコはこれを受け、「今回の裁定は不公平であり、われわれのクラブに取り返しのつかない損害を与えることになる」という声明を発表している。
新戦力の加入がないアトレティコだが、「5季連続の欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League)本戦出場を果たし、同大会とスペイン国王杯(Copa del Rey)で4強入りした現在のメンバーに全幅の信頼を寄せている」と強調している。
4月に不服を申し立てたアトレティコは、アントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)をマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)に売り渡した上で、その代役としてオリンピック・リヨン(Olympique Lyon)のアレクサンドレ・ラカゼット(Alexandre Lacazette)の獲得をもくろんでいるという報道もある。
両選手はともに2018年W杯ロシア大会(2018 World Cup)の予選を控えるフランス代表に招集されており、ディディエ・デシャン(Didier Deschamps)監督は、今後2週間は代表選手たちが移籍の契約に関わることはないだろうと話している。(c)AFP