サハラ砂漠で移民44人死亡 車故障で水尽き
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【6月2日 AFP】西アフリカ・ニジェール北部のサハラ砂漠(Sahara Desert)で、リビアに向かう移民を乗せた車が故障し、飲み水がなくなり少なくとも44人が死亡した。地元当局が1日、発表した。死者には複数の女性と乳児が含まれているという。
サハラ砂漠の端に位置するアガデス(Agadez)市のリサ・フェルトゥー(Rhissa Feltou)市長は、「砂漠で死亡した移民は今のところ44人」と説明。「軍隊により、6人が砂漠の中心から救出された」と述べた。
匿名で取材に応じた治安当局筋は「女性や乳幼児を含むサハラ以南出身の移民らは、乗っていた車が故障したため、喉の渇きにより死亡した」と述べている。
人道支援団体筋によると、救出された6人のうち、5人はガーナ、1人はナイジェリアの出身だった。
ニジェール中部にあるアガデスは、仕事を求めてリビアやアルジェリアに移住したり、海を渡って欧州を目指したりする移民にとっての主要中継地で、アフリカでも有数の密入国拠点となっている。(c)AFP/Boureima HAMA