アラブ圏女子選手初のGS3回戦進出を果たしたジャバー、ラマダンは「大会後」
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【6月1日 AFP】全仏オープンテニス(French Open 2017)は31日、女子シングルス2回戦が行われ、大会第6シードののドミニカ・チブルコバ(Dominika Cibulkova、スロバキア)を下したオンス・ジャバー(Ons Jabeur、チュニジア)は、アラブ圏の女子選手としては大会史上初となる3回戦進出を果たした。
予選で敗れながらも「ラッキールーザー」として本戦に出場した世界ランク114位のジャバーは、6-4、6-3でチブルコワを下して勝ち上がったものの、この成果によってイスラム教徒として迎える「ラマダン(Ramadan)」のジレンマに悩まされている。
しかしながら、予期せぬ勝ち上がりを受けてジャバーは、自身の大会が終わりを迎えるまでは日中の断食を延期するつもりだと明かした。
世界ランク10位以内の選手から初めて白星を挙げたジャバーは「食べたり、飲んだりしなければやっていけません。大会が終わったら、一日ずつやり直すつもりです。30日間の断食はできないのですが、来年のラマダンまでにやる時間はあるので」と説明した。
今大会を前に四大大会(グランドスラム)で勝利のなかったジャバーは、アラブ圏女子選手としては過去最高の成績を収めた。
これまでの最高記録は同胞のセリマ・スファー(Selima Sfar)氏が全仏で2回、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon)で3回、全米オープンテニス(US Open Tennis Championships)で1回記録した2回戦進出だった。
2011年に全仏のジュニア女子シングルスを制覇しているジャバーは、16強入りを懸けて次戦は第30シードのティメア・バシンスキー(Timea Bacsinszky、スイス)と対戦する。(c)AFP