「連帯示す」 自爆攻撃の英マンチェスターでマラソン、4万人参加
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【5月29日 AFP】22人が犠牲になる自爆攻撃が起きた英中部マンチェスター(Manchester)で28日、毎年恒例のハーフマラソン大会「グレート・マンチェスター・ラン(Great Manchester Run)」が行われ、厳しい警戒態勢が敷かれる中、4万人が参加した。一方、警察はこの攻撃に絡んで新たに3人を新たに逮捕し、逮捕者は計13人となった。
ハーフマラソンの参加者たちは午前9時(日本時間午後5時)のスタート前に一斉に黙とう。続いて地元マンチェスター出身のロックバンド「オアシス(Oasis)」のヒット曲「ドント・ルック・バック・イン・アンガー(Don't look back in anger)」がスピーカーから流れて合唱となり、拍手が起きた。
マンチェスターでは22日、米歌手アリアナ・グランデ(Ariana Grande)さんのコンサートが開かれた会場でサルマン・アベディ(Salman Abedi)容疑者(22)が自爆攻撃を行い、22人が死亡したほか116人が負傷した。
大会に参加したイアン・マクレラン(Ian McLellan)さん(45)は「マンチェスターで起きたことを受けて、皆に集まってもらって連帯を示したい、彼ら(犯行者の側)に勝たせたくない、そう思ったので参加することにしました」とAFPに語った。
警察はこの日、マンチェスター圏のオールド・トラフォード(Old Trafford)地区で25歳の男を、ゴートン(Gorton)地区で19歳の男を逮捕した。これで事件に関連した逮捕者は合計で13人となった。
アンバー・ラッド(Amber Rudd)内相は28日、アベディ容疑者が関わっているネットワークにはまだ逃走中の者がいるのかと英BBCに問われ、「あり得る」と述べた。(c)AFP/Rosie SCAMMELL