【5月28日 AFP】アフガニスタン東部ホースト(Khost)州の州都ホースト市で27日、同国の旧支配勢力タリバン(Taliban)による自動車爆弾攻撃があり、13人が死亡した。米中央情報局(CIA)が支援する民兵組織を狙った攻撃とみられる。今年のイスラム教の断食月「ラマダン(Ramadan)」に起きた最初の大規模な攻撃となった。

 強力な爆発は複数の子どもを含む6人の負傷者も出した。現場にはがれきやガラスの破片、車の残骸が残された。

 タリバンは毎年恒例の春の攻勢を仕掛けており、今回の攻撃は欧米が支援する勢力に対する一連の襲撃の中で最新のものとなった。タリバンは米軍主導のアフガニスタン侵攻によって政権の座から追われた後、15年以上にわたり勢力を拡大している。

 同州警察のトップ、ファイズラ・ガイラート(Faizullah Ghairat)氏は、CIAから資金援助と装備提供を受けているとして知られる精鋭部隊「ホースト州部隊(KPF)」のメンバーが攻撃の標的にされたと述べた。

「爆発はKPFのメンバーたちが仕事に向かう早朝に起きた」と同氏はAFPに語った。「だが犠牲者のほとんどは民間人だった」

 約4000人の戦闘員を抱えるとみられるKPFは、パキスタンと国境を接する同州でタリバンに対する戦争をひそかに遂行しているとされ、拷問や裁判なしの殺害を行っていると非難されている。(c)AFP/Adnan Khan