【5月26日 AFP】昨年の米大統領選にロシアが干渉した疑惑をめぐり、米連邦捜査局(FBI)がドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の娘婿ジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)大統領上級顧問を捜査対象としていることが分かった。米メディアが25日報じた。

 米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が関係者の話として伝えたところによると、FBIはクシュナー氏とロシア当局者らとの接触の「程度や性質」について捜査を行っている。ただ、同氏が捜査の中心人物かどうかは不明という。

 米NBCニュース(NBC News)も匿名の米当局者らの話として、FBIはクシュナー氏に注目していると報じた。当局者らは一方で、それはあくまでクシュナー氏が「捜査に関連する重要な情報」を持っているとみているためであり、同氏に犯罪の嫌疑があることを意味するものではないとも強調している。

 ワシントン・ポストによると、クシュナー氏は昨年12月、ロシアの駐米大使および銀行家1人と接触していた。しかし当初、大統領上級顧問に就任する前にそのことをホワイトハウス(White House)に申告していなかった。クシュナー氏の弁護士は単なる間違いだったとし、同氏がFBIに対して修正すると述べている。(c)AFP