エベレストで新たに登山者4人死亡、今季の死者10人に
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【5月24日 AFP】世界最高峰エベレスト(Mount Everest、標高8848メートル)で23日、登山者4人の遺体がテントの中から発見された。登山ガイド会社セブンサミット・トレックス(Seven Summit Treks)の幹部が24日明らかにした。春の登山シーズン中のエベレストでは今季の死者が10人に達した。
4人の遺体は、標高7950メートルの第4キャンプで、21日に死亡したスロバキア出身の登山者の遺体の収容にあたっていた救助隊によって発見された。
ネパールの首都カトマンズ(Kathmandu)に拠点を置く登山ガイド会社セブンサミット・トレックス(Seven Summit Treks)のミンマ・シェルパ(Mingma Sherpa)代表は「われわれの救助隊が、第4キャンプのテントの中で登山者4人の遺体を発見した。身元や死因の詳細は分からない」と述べた。
地元メディアは4人のうち2人は外国人の登山者で、もう2人はガイドのシェルパと報じている。
エベレストでは先週末にもスロバキア人と米国人を含む4人が死亡している。2人はいずれも酸素濃度が危険なほど低いレベルまで下がる標高8000メートル以上の「デス・ゾーン(死の地帯)」と呼ばれる一帯で死亡した。
昨年、エベレストで命を落としたのは5人。登頂を成功させたのは640人だった。
今季はこれまでに380人以上が南側からのエベレスト登頂を成功させている。このうち、少なくとも120人はチベット側から登頂を成功させた。なおも多くの登山者たちが、春季の登山シーズンが終わる6月初旬のモンスーン到来までに登頂を目指している。(c)AFP