トランプ氏、情報当局幹部2人にロシア疑惑否定を要請 米紙報道
このニュースをシェア
【5月23日 AFP】昨年の米大統領選のドナルド・トランプ(Donald Trump)氏陣営とロシア政府との関係をめぐる疑惑で、トランプ氏が今年3月、米情報当局の幹部2人に、いかなる証拠も公に否定し米連邦捜査局(FBI)の捜査を遅らせるよう強く要請していたことが分かった。米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)が22日報じた。トランプ政権がロシア疑惑の打ち消しに躍起になっている様子が改めて浮き彫りとなった。
同紙によると、トランプ大統領はマイケル・ロジャーズ(Michael Rogers)国家安全保障局(NSA)局長と、トランプ氏が指名したダン・コーツ(Dan Coats)国家情報長官(DNI)に、昨年の大統領選でのトランプ陣営とロシアとの共謀に関するいかなる証拠についても公に否定するよう要請したという。
トランプ氏が要請をしたのは、FBIのジェームズ・コミー(James Comey)長官(当時)が、ロシア政府による米大統領選への介入疑惑を2016年7月から捜査してきたと明らかにした後。ワシントン・ポスト紙は、現職・元職の情報当局者らの話として両氏はトランプ氏の要請には応じなかったと伝えている。
米メディアは先週、トランプ氏がコミー氏に対し、会議や電話でロシア疑惑の捜査を中止するよう圧力をかけていたと報道。しかし、ホワイトハウス(White House)は、コミー氏に圧力をかけたことは決してないと報道内容を否定した。(c)AFP