カンヌ映画祭、今年も露出度高め 注目のドレス5選
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【5月21日 AFP】ドレスの柄にエルサレム市街、目のやり場に困るほど深いスリット――南仏カンヌ(Cannes)で開催中の第70回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)のレッドカーペットで大きな注目を浴びた5人のドレスを見てみよう。
■物議を醸した「エルサレム・ドレス」
世界最大の同映画祭で政治的な面から最も注目を集めたのは、イスラエルのミリ・レゲブ(Miri Regev)文化・スポーツ相が着用した、エルサレム(Jerusalem)の風景が描かれたドレスだ。白地のスカートの裾には、イスラエルが占領する東エルサレム(East Jerusalem)の旧市街(Old City)全景がパノラマ写真のようにプリントされている。そこにはイスラム教とユダヤ教の双方が聖地と見なし、両者間の衝突が頻発化している「アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)」も描かれている。
ドレスについてレゲブ氏は「エルサレムの解放および併合から50年を記念したもの」と説明して物議を醸したが、ネットユーザーたちもすぐさまレゲブ氏の写真を加工し、新たにデザインしたさまざまドレスの画像を提供。なかでも東エルサレムの風景が描かれていた部分をイスラエルとパレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)を隔てる分離壁や、血でまみれたイスラエル国旗の写真に差し替えたドレスの画像などが広く共有された。
■アフリカ風芸者スタイル?
レゲブ氏の「エルサレム・ドレス」に負けず劣らず来場者をあぜんとさせたのが、スペイン人女優ビクトリア・アブリル(Victoria Abril)のアフリカ風芸者スタイルだ。
アブリルはアフリカの布地で仕立てた色鮮やかな着物姿で登場。着物に合わせて結い上げた髪は頭の上に高くそびえた塔のよう。オープニング作品『イスマエルの幽霊(Ismael's Ghosts)』の上映時に運悪くアブリルの真後ろに座った観客は、首を伸ばして画面を見る羽目になるところだったが、およそ2時間の映画上映中、アブリルは後ろの人たちの視界を遮らないよう前かがみになっていたということだ。
■70歳にしてこの美胸
大胆なベルベットのドレスで、20歳代のスーパーモデルたちを尻目に会場の視線を集めたのは今年よわい70を数える米オスカー女優スーザン・サランドン(Susan Sarandon)だ。
イタリア人デザイナー、アルベルタ・フェレッティ(Alberta Ferretti)によるガウン風のベルベットドレスは、腰のあたりまで入ったスリットからは脚線が、ざっくり開いた胸元からは重力に逆らうような豊かな胸がほぼ丸見えだ。
これを見たファッション誌「ハーパーズ バザー(Harper's BAZAAR)」の女性記者は「今夜、寝る前に神様にお願いするわ。どうかお願いです。私が70歳になったときも、スーザン・サランドンの半分くらいでいいから、あんな素敵なおっぱいを授けてくださいって」と書いている。
■2年連続でドレスが「誤作動」?
太ももまであらわになる深いスリットが目立つ今年のカンヌ。そんな中、モデルのベラ・ハディッド(Bella Hadid)はアレクサンドル・ボーティエ(Alexandre Vauthier)がデザインしたピンクのドレスに悩まされることに。風が吹くたびにドレスが大きくまくれて、世界中から集まったパパラッチに下着をチラ見されてしまったのだ。
ハディッドは昨年のカンヌでもボーティエのドレスを着て同じようなハプニングに見舞われており、ボーティエと一度話さなきゃいけないと思っていることだろう。
■最高にクレイジーなジャンプスーツ
米モデルのエミリー・ラタコウスキー(Emily Ratajkowski)は、カーテン2枚分もあるトレーンをあしらった黒いレースのジャンプスーツで話題をさらった。
手掛けたのはノルウェー人デザイナーのピーター・デュンダス(Peter Dundas)。パンツスタイルで実用的でありながら素肌も露出してセクシーさも兼ね備えており、ハーパーズバザー誌は「これまで見た中で最もクレイジーなジャンプスーツ」と絶賛。すでに複数のブティックが、ラタコウスキーを今年のカンヌのベストドレッサーとしている。
(c)AFP/Katy Lee