解任されたコミー前FBI長官、米上院公聴会で証言へ
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【5月20日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領に解任された米連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー(James Comey)前長官が、ロシアによる昨年の米大統領選介入疑惑について議会公聴会で証言することが分かった。上院情報特別委員会(Select Committee on Intelligence)のマーク・ワーナー(Mark Warner)副委員長(民主党)が19日、声明で発表した。
ワーナー氏は声明で、「コミー前長官の証言が突然の解任をめぐる疑問点の解明につながると期待している」と述べた。
公聴会の日程はまだ決まっていないが、同声明によると、戦没将兵追悼記念日(メモリアルデー、Memorial Day)の祝日である5月29日以降になるという。
トランプ政権は今週、大統領に対する衝撃的な疑惑が相次いで浮上し、混乱に陥った。トランプ大統領が側近の捜査中止をコミー氏に要請したという司法妨害の可能性も指摘されている。
米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)は19日、ロシアが昨年の大統領選でトランプ氏に有利になるよう介入した疑惑をめぐり、米政権高官1人が捜査対象になっていると報じた。
また米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)によると、トランプ大統領はロシア政府高官らに対し、コミー氏解任によって自分にかかっていた「重圧」が和らいだと語ったという。同紙は、先週行われたトランプ大統領とロシアのセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相との会談内容のメモを基に報じた。
米政府当局者から同紙に口頭で伝えられた会談内容によると、トランプ大統領はコミー氏のことを「頭のおかしいやつ」と呼んでいたという。
トランプ大統領の娘婿で、大統領の上級顧問を務めるジャレッド・クシュナー(Jared Kushner)氏もロシア政府との関係が疑われている。(c)AFP