イスラエル文化相、エルサレム風景柄ドレスでカンヌ出席し波紋
発信地:エルサレム/中東・アフリカ
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中東・北アフリカ
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【5月19日 AFP】南仏カンヌ(Cannes)で開催中の第70回カンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)で18日、イスラエルのミリ・レゲブ(Miri Regev)文化・スポーツ相がエルサレム(Jerusalem)の旧市街(Old City)の風景を描いたイブニングドレスを着用してに出席し、「挑発的だ」とソーシャルメディア上で批判を呼んでいる。
物議を醸しているのは、イスラエルが占領する東エルサレム(East Jerusalem)の全景を見渡すデザインのドレス。イスラム寺院「アルアクサ・モスク(Al-Aqsa Mosque)」や、その中にあるイスラム教の聖地「岩のドーム(Dome of the Rock)」も描かれている。
モスクのある丘はユダヤ教徒にとっても「神殿の丘(Temple Mount)」と呼ばれる最も重要な聖地で、ユダヤ教徒とイスラム教徒の衝突がたびたび繰り返されている。
レゲブ氏は軍の検閲官出身。イスラエル史上最も右寄りといわれるベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)政権の与党・リクード(Likud)の中でも辛口の発言で知られ、イスラム教徒の反発への懸念から禁止されているアルアクサ・モスク敷地内でのユダヤ教礼拝について、解禁への支持を表明している。(c)AFP