米機密漏えい疑惑、プーチン氏「会談記録提供の用意ある」
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【5月18日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領がロシア外相との会談で機密情報を漏えいしたとの疑惑について、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領は17日、問題の会談内容の記録を提供する用意があると表明した。
同疑惑にプーチン大統領が言及したのは初めて。トランプ大統領の側近らはロシア政府と共謀関係にあった疑いで捜査対象となっており、トランプ氏が先週に首都ワシントン(Washington D.C.)でセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相と会談した際に機密を漏えいしたとの疑惑により米政府は再び危機に見舞われている。
ロシア南部ソチ(Sochi)でパオロ・ジェンティローニ(Paolo Gentiloni)イタリア首相との会談後に記者会見したプーチン大統領は、ラブロフ外相の米国訪問には満足したと述べつつも、会談で機密漏えいがあったとの報道については一笑に付した。
プーチン氏は、機密漏えい疑惑は「政治的統合失調症」によるもので、これを広めている人々は「愚か」であるか「腐敗している」と一蹴。さらに「米政府が可能と判断すれば、ラブロフ外相とトランプ大統領の会談記録を米上下両院に提供する用意はできている」とも述べた。
プーチン大統領はこの際、音声記録を示すロシア語の単語を用いたものの、外交政策顧問であるユーリ・ウシャコフ(Yuri Ushakov)大統領府補佐官は後に、会談の録音記録は存在せず、プーチン氏が言及したのは書面の記録だと訂正した。(c)AFP