【5月18日 CNS】13日16時30分、中国浙江(Zhejiang)省の義烏(Yiwu)市からスペイン・マドリード(Madrid)までの「中欧(中国-欧州)」貨物列車「X8024」が、義烏駅から汽笛を鳴らしながら出発した。これは今年1000本目にあたる中欧列車で、日用雑貨、服飾品などが多数積まれている。中欧列車の運行数は前年同期と比べると612本増で、増加率158%。4月8日から14日までの1週間で71本を運行し、週間運行数の最高記録を更新した。

 近年、中国鉄道総公司(China Railway CorporationCR)は中欧列車の発展を推進し、列車運行における品質と効率の向上に努めている。「一帯一路(One Belt One Road)」が提唱されて以来、中欧列車の数は増え、運行時間も大幅に短縮されたため、物流コストが下がった。また、サービスセンターが次第に完備され、貨物の種類も日々豊富になったことで、影響力を強めている。

 現在、新ユーラシア大陸橋(New Eurasian Land Bridge)とシベリア大陸橋(Siberian Land Bridge)を利用して、西、中、東の3つの中欧鉄道輸送ルートが形成され、中国の鉄道は中欧列車運行路線51本を敷設、中国国内の沿線都市は28か所、欧州は11か国29都市。今年は更に2か国15都市が追加された。

 4月には、中国鉄道総公司の主導で、中国、カザフスタン、モンゴル、ロシア、ベラルーシ、ポーランド、ドイツの7か国の鉄道部門が「中欧列車協力協定」に正式調印。中欧鉄道インフラの相互接続、国際輸送組織、サービスプラットフォームの建設、通関効率の向上などに合意した。

 今年、中国鉄道総公司はコンテナ鉄道専用運搬車を増やし、中欧列車専用コンテナ、冷蔵コンテナなどの設備を導入した。また、「95306」国際輸送電子商取引プラットフォームを開設し、四川(Sichuan)省成都(Chengdu)市、浙江省義烏市、江西(Jiangxi)省贛州(Ganzhou)市など、地方都市から英国、ロシア、ベラルーシ、スイスへの運行を始めた。さらに、義烏市から英ロンドンまでの双方向運行を実現し、中国とヨーロッパの貿易促進、「一帯一路」沿線各国企業などにサービスを提供し、経済発展に重要な役割を果たしている。(c)CNS/JCM/AFPBB News