絶滅危惧種のリクガメ330匹押収、約3000万円相当 マレーシア
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【5月15日 AFP】マレーシアのクアラルンプール国際空港(Kuala Lumpur International Airport)で14日、マダガスカルから到着した貨物から世界で最も絶滅が心配されるカメなど数百匹が押収された。税関当局の幹部が15日、明らかにした。
AFPの取材に応じた税関当局者によると、押収されたのはホウシャガメおよびヘサキリクガメ、合わせて330匹で、約27万6784ドル(約3145万円)相当の価値があるという。
当局の声明によると、情報提供を受けて税関職員が空港の貨物地区を捜索したところ、疑わしい木箱5個を発見。木箱はアラブ首長国連邦(UAE)のエティハド航空(Etihad Airways)が運航する飛行機でマダガスカルの首都アンタナナリボ(Antananarivo)から輸送されてきたものという。
マダガスカルに生息するヘサキリクガメは、密猟により地球上で最も絶滅が心配されるリクガメとなっている。
一方、同じくマダガスカルに生息し、世界で最も美しいリクガメとされるホウシャガメも、食用に加え、違法なペット取引のために密猟が横行しており、急速に絶滅寸前にまで生息数が減少している。(c)AFP