警察のバイクが原因のクラッシュ発生、ジロ・デ・イタリア
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【5月15日 AFP】ジロ・デ・イタリア(Giro d'Italia 2017)に臨むチームスカイ(Team Sky)のゲラント・トーマス(Geraint Thomas、英国)が14日、第9ステージで警察のバイクが原因となったクラッシュに巻き込まれ、トップから5分以上遅れてフィニッシュし優勝争いから脱落した。
「なんて言ったらいいか分からない。ばかげているとしか言いようがない」とコメントしたトーマスは、ゴールまで最後の上り坂の直前での落車によって肩を脱臼したと明かしている。
第8ステージを終えた段階でトーマスは、総合首位に立っていたクイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のボブ・ユンゲルス(Bob Jungels、ルクセンブルク)と6秒差につけていた。
山頂フィニッシュまで13.6キロメートルの地点で先頭集団につけていたトーマスだったが、前を走っていた選手が駐車していた警察のバイクに接触して落車したことにより発生したクラッシュに巻き込まれた。
チームメートのミケル・ランダ(Mikel Landa、スペイン)とともに総合首位のピンクジャージ―(マリア・ローザ)を目指すトーマスは、落車後再びレースに復帰し完走したが、ステージ優勝したモビスター・チーム(Movistar Team)のナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)から5分以上遅れた。
「競り合っていた中で前の誰かがモターバイクに当たった。肩が抜けたんだ。調子は良かったのにクラッシュしてしまった。レースは終わったよ」
昨年のツール・ド・フランス(2016 Tour de France)では、バイクと接触してクラッシュしたリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)、クリス・フルーム(Chris Froome、英国)、バウケ・モレッマ(Bauke Mollema、オランダ)のステージタイムを大会主催者がリセットするという事態も起きていた。(c)AFP