【5月15日 AFP】(更新)北朝鮮国営の朝鮮中央通信(KCNA)は15日、「新たに開発した中・長距離戦略弾道ロケット、火星12(Hwasong 12)」の発射実験に成功したと伝えた。北朝鮮が14日朝に日本海(Sea of Japan)に向けて発射したミサイルを指すとみられる。

 KCNAによると、発射実験は金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長が自ら監督したという。

 KCNAは実験について「強力な大型核弾頭を搭載できる」新型ロケットの「技術的な詳細と特性」を評価するのが目的で、「新開発のロケットエンジンの信頼性」を確認したと説明。ロケットは予定軌道に沿って高度2111.5キロまで上昇し、787キロ離れた「目標地点に正確に到達した」と報じている。

 北朝鮮は昨年1月以降に核実験を2回、ミサイル発射実験を数十回行い、核・ミサイル技術の開発を進めている。

 KCNAによると金委員長は「ロケットの科学者と技術者に対し」、米国が「正しい選択」をするまで「現状に満足することなく」「核兵器とその運搬手段」の「強化を継続するよう指示した」。さらに、「わが共和国(北朝鮮)を無謀に挑発するなら、米国は史上最悪の破滅を免れない」と警告し、「米本土と太平洋作戦地域は全て、われわれの攻撃圏内に含まれている」とけん制したという。(c)AFP