【5月15日 AFP】日米両国は14日、北朝鮮による弾道ミサイルの発射実験を受け、国連安全保障理事会(UN Security Council)に緊急会合の開催を要請した。外交官らが明らかにした。現議長国のウルグアイ代表部によると、会合は16日午後にも開かれる見通し。

 北朝鮮は14日早朝、同国北西部沿岸近くの亀城(Kusong)軍事基地から弾道ミサイルを発射。同ミサイルは約700キロ飛行して日本海(Sea of Japan)に落下した。これは北との緊張を緩和したいと語っていた、韓国の文在寅(ムン・ジェイン、Moon Jae-In)新大統領への挑戦と受け止められている。

 北朝鮮がミサイルを発射したのは、ここ2週間で2度目。国際社会には、北朝鮮が長距離ミサイルに搭載可能な核兵器開発で成果を上げているのではないかという懸念が広がっている。

■米国連大使、金氏が「パラノイア状態」にあると発言

 米国のニッキー・ヘイリー(Nikki Haley)国連大使はツイッター(Twitter)上で、「北朝鮮の行為を正当化できる理由はない」「この脅威は現実のものだ」と指摘。また同大使は米ABCの取材に対し、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長は「パラノイア(被害妄想)状態」にあるという見方を示した。(c)AFP