【5月13日 AFP】16-17イングランド・プレミアリーグは12日、第37節の試合が行われ、チェルシー(Chelsea)は途中出場のミシ・バチュアイー(Michy Batshuayi)が後半37分に劇的な決勝点を挙げて1-0でウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich AlbionWBA)を下し、リーグ優勝を決めた。

 敵地ザ・ホーソンズ(The Hawthorns)でバチュアイーが終盤に決めた得点で勝利したアントニオ・コンテ(Antonio Conte)監督率いるチェルシーは、今季リーグ戦を3試合残している2位のトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)に勝ち点10差をつけた。

 イタリア代表や同国セリエAのユベントス(Juventus)で指揮を執ったコンテ監督は、就任1年目でチェルシーにここ3シーズンで2度目、通算6度目となるリーグタイトルをもたらした。

 選手の優勝を喜ぶ輪から離れ、ピッチサイドでのインタビューに臨んだコンテ監督は英スカイ・スポーツ(Sky Sports)に対して「選手たちの素晴らしい偉業だ。彼らの献身と働きぶりに感謝する。今季の彼らは偉大な何かを達成するために素晴らしい姿勢をみせてくれた。この勝利を喜び、幸せに浸りたい。イングランドにやってきて、悪いシーズンを過ごした選手たちを引き継ぎ、習慣の異なった別のリーグに挑戦するというのは簡単なことではなかった」と、コメントした。

 チェルシーの公式ツイッター(Twitter)アカウントでは、控えGKのアスミール・ベゴヴィッチ(Asmir Begovic)がクーラーボックスの中の氷を、ジエゴ・コスタ(Diego da Silva Costa)がシャンパンを、ロッカールームに入ってきたコンテ監督に浴びせた様子を撮影したビデオが投稿された。

 コスタの控え選手だったバチュアイーはピッチに立ってからわずか7分後に、昨年8月以来となるゴールとなる決勝弾を決めた。

 昨年オリンピック・マルセイユ(Olympique de Marseille)から加入したバチュアイーは、「良いね、今日はチェルシーにとって最高の日だ。みんな幸せさ。トロフィーを手にできて最高だ」と語ると、セスク・ファブレガス(Cesc Fabregas)は「ほとんどプレーしていなかった選手が優勝を決めるゴールを決める。サッカーの美しいところだ」とバチュアイーの得点を称賛した。

 長らくクラブの主将を務めたジョン・テリー(John Terry)が、自身のチェルシーでの最後の試合となる21日のホームでのサンダーランド(Sunderland AFC)戦で、プレミアリーグのトロフィーを掲げることになっている。(c)AFP