比観光地でイスラム過激派が外国人誘拐企て 米大使館が注意呼び掛け
このニュースをシェア
【5月10日 AFP】在フィリピンの米大使館は9日、南西部に位置する観光客らに人気のパラワン(Palawan)島で、テロリストが外国人の誘拐を企てているとして注意を呼び掛けた。同じく人気観光地の比中部ボホール(Bohol)島では先月、イスラム過激派組織「アブサヤフ(Abu Sayyaf)」とみられる武装グループによる誘拐未遂事件が起きている。
米国の在マニラ(Manila)大使館は米国人に対する勧告で、「米国大使館は、テログループが外国人を狙った誘拐計画を実行しようとしている可能性があるとの信用できる情報を得ている」とし、パラワンへの渡航は「慎重に検討するよう」呼び掛け、世界遺産(World Heritage)に登録されている地下河川が特に懸念されると警告している。
米大使館は他に、地下河川に近いパラワンの州都プエルトプリンセサ(Puerto Princesa)も標的とされている地域として挙げている。
またフィリピン軍は10日、声明を発表し、米政府と「同じ懸念を共有している」とし、パラワン島の複数の観光地で警備を強化していることを明らかにした。(c)AFP