【5月10日 AFP】ハンドバッグとアクセサリーのブランドである「コーチ(Coach)」が、ライバルブランドである「ケイト・スペード ニューヨーク(Kate Spade)」を24億ドルで買収したと発表した。

 両社ともニューヨーク(New York)を拠点とし、ハンドバッグや靴、あらゆるアクセサリーを扱うラグジュアリーブランド。この合意は、百貨店での売り上げが下がっていく中で、両社ともにビジネスチャンスを広げることになる。この買収により、双方は年に5000万ドルもの在庫管理費削減や業務効率化が実現することを期待している。

「コーチ」の最高経営責任者であるヴィクター・ルイス(Victor Luis)は、これによりミレニアル世代の顧客獲得への期待が高まると語った。1941年に創立された「コーチ」は昨年12月、若年層からの支持を得るため、女優でシンガーのセレーナ・ゴメス(Selena Gomez)とのマーケティング・パートナーシップを発表した。

 さらに「『コーチ』は世界各国で小売店をオープンし、経営している。国際的な市場でブランディングしている我々の広い経験は、『ケイト・スペード ニューヨーク』のグローバルな成長を大きく助けると信じている」とルイスはコメント。

「ケイト・スペード ニューヨーク」CEOのクレイヴ・レヴィット(Craig Leavitt)は、1990年代に創立された同ブランドが長期的に成功を収めるために「パワフルでグローバルな、マルチチャンネルなライフスタイルブランドへの発展を続けていく」と語った。

「ケイト・スペード ニューヨーク」の株価は午前の取引で8.1パーセント上昇し18.34ドルに、「コーチ」の株価は6.4パーセントで45.39ドルとなった。(c)AFP