【5月8日 AFP】ナイジェリアのムハマドゥ・ブハリ(Muhammadu Buhari)大統領は7日、収監者との身柄交換でイスラム過激派組織「ボコ・ハラム(Boko Haram)」から3年ぶりに解放された少女82人と首都アブジャ(Abuja)で面会し、少女たちの今後の支援を自ら指揮すると言明した。

 解放された少女たちは、2014年に北東部チボク(Chibok)の学校からボコ・ハラムが拉致した200人以上の女子生徒の一部。政府とボコ・ハラムとの交渉で実現した収監者との交換により、6日に解放された後、大統領との面会のため首都アブジャへ向かっていた。

 ブハリ大統領は声明で、「自由を取り戻した愛すべき少女たちを出迎える喜びは、そう簡単には言葉にできない」と述べるとともに、少女たちの「健康、教育、安全、福祉全般」を保証する当局を「自ら監督する」と約束した。

 取材に当たったAFP記者によると、大統領と少女たちは約45分間にわたって面会。大統領側近のバシール・アフマド(Bashir Ahmad)氏は、大統領府の一室で白い伝統衣装を着て椅子に座ったブハリ大統領を囲むように少女たちが床に座っている写真をツイッター(Twitter)に公開した。

 軍情報筋によると、解放された82人の中には2歳未満の男児を連れた少女もいるという。(c)AFP/Ola Awoniyi with Aminu Abubakar