【5月7日 AFP】16-17スペイン1部リーグは6日、第36節の試合が行われ、レアル・マドリード(Real Madrid)はアルバロ・モラタ(Alvaro Morata)とハメス・ロドリゲス(James Rodriguez)がそれぞれ2得点を記録し、控え中心のメンバーながら、すでに降格の決まっているグラナダ(Granada CF)に4-0で大勝した。

 レアルのジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)監督は、このところ採用しているローテーションの方針をこの日も貫き、アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)に3-0で勝利した欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)準決勝第1戦のメンバーから9人を変更した。

 アトレティコ戦でハットトリックを達成して英雄になったクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)はベンチからも外れたものの、今のレアルにとっては大きな問題ではなく、ロナウド不在のリーグ戦はこれで9戦全勝となった。

 ジダン監督は「指揮官にとっては最高の知らせだ。全員がモチベーションと良いフィジカルコンディションを保ち、チャンスが来たときにはかならず良いプレーをしている。満足としかいいようがない」と語った。

 レアルは開始早々の前半2分過ぎ、相手DFラインの裏を取ったルーカス・バスケス(Lucas Vazquez)の折り返しをロドリゲスが押し込んで先制すると、ロドリゲスはそのわずか9分後にも、ファビオ・コエントラン(Fabio Coentrao)のクロスを頭で合わせて追加点を記録した。

 モラタはダニーロ(Danilo)の折り返しに合わせてチーム3得点目を挙げると、そのすぐ後にはマーカーのマーティン・ホングラ(Martin Hongla)を切り返しで完全にかわし、今季公式戦20得点目を記録した。

 その後もレアルはバスケスのクロスバーをたたくシュートや、カゼミーロ(Casemiro)の外す方が難しい絶好機などでゴールを脅かし続け、あまりにも一方的な試合展開に、客席には涙を見せるグラナダファンもいた。

 後半はホームチームへの情けを見せたレアルだが、それでもチームは快勝で勝ち点を84に伸ばし、首位FCバルセロナ(FC Barcelona)を同勝ち点で追走している。

 しかし、残り試合はレアルの方が一つ多いため、残るセビージャFC(Sevilla FC)戦、セルタ(Celta de Vigo)戦、マラガ(Malaga CF)戦で勝ち点7を獲得すれば、5年ぶりのリーグタイトルを獲得する。(c)AFP/Kieran CANNING