集団脱走した受刑者の大半を再拘束 インドネシア
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【5月6日 AFP】インドネシア西部スマトラ(Sumatra)島プカンバル(Pekanbaru)の刑務所で5日に集団脱走した200人以上の受刑者のうち大半が治安部隊に拘束された。警察が6日、発表した。
200人以上の受刑者は、イスラム教の金曜礼拝のため監房から外に出ることを許可された際に脱走した。このうち約80人はすぐに身柄を再拘束され、6日になって残りの大多数の脱走者が再拘束された。
AFPの取材に応じた警察の報道官は、これまでのところ209人が再拘束されるか出頭し、多くの受刑者は監房に戻っていることを明らかにした。ただし、現在も逃走中である受刑者の正確な人数については当局は把握していないという。
また、この警察報道官によれば、受刑者たちは警察に対し、脱走したのは刑務所内の非人道的な環境が原因だと話したという。脱走した多くの受刑者たちは脱走後、別の刑務所に向かいそこに出頭したという。
さらに、脱走しなかった1000人以上の受刑者らは、看守長が別の人物に交代しないかぎり監房には戻らないとしている。
刑務局長によると、脱走が発生した刑務所は定員300人のところに1870人が収容されており、常時配置されているのは看守5人と用務員1人のみだった。受刑者らはまた、看守から不当な扱いを受けていると訴えたという。(c)AFP