【5月10日 AFP】ライムひとしぼりと塩ひとつまみを振りかけると、オーストラリア・シドニー(Sydney)のメキシコ料理店のシェフ、ノーシャド・アラム・ラセル(Nowshad Alam Rasel)さんは、コオロギがいっぱい入った鍋をコンロの上で振った。

 メキシコの酒場やタイ・バンコク(Bangkok)の屋台では珍しくないこの一品は、近ごろオーストラリアの小さな飲食店のメニューにも徐々に上り始め、あらがう客の心理に挑んでいる。ラセルさんの働く「エルトポ(El Topo)」もその一つだ。

 今ならローストゴキブリ、ハチミツ風味のアリ、ミールワームにチョコレートでコーティングしたポップコーンなども食べられる。こういった料理はまだ珍しいかもしれないが、人気上昇の兆しがある。(c)AFP