【5月6日 AFP】ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領から陸軍長官に指名されていたマーク・グリーン(Mark Green)上院議員が5日、指名の辞退を表明した。陸軍長官への指名を辞退したのはこれで2人目。グリーン氏の指名については、トランスジェンダーやイスラム教徒、ヒスパニック系の人々に対する問題発言をめぐり、反対する声が議会などから上がっていた。

 共和党のテネシー(Tennessee)州上院議員であるグリーン氏は米NBCニュース(NBC News)に対する声明で、「誤った、誤解を招く私への攻撃」を受けていることを理由に指名を辞退することを発表した。

 これ以前には、トランプ大統領から陸軍長官に指名された富豪のビンセント・バイオラ(Vincent Viola)氏が長官職と自身のビジネスを切り離すのは困難だとして今年2月に指名を辞退している。

 トランプ大統領は主要閣僚に退役または現役の将官クラスを登用してきたが、国防総省の主要人事は難航しており、海軍・空軍長官をはじめ、さまざまな高官ポストがいまだに正式には決まっていない。(c)AFP