ロシア国営メディア、仏大統領選のマクロン候補を訴える意向
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【5月6日 AFP】ロシア国営の国際テレビネットワークRTと通信社スプートニク(Sputnik)の編集主幹を務めるマルガリータ・シモニャン(Margarita Simonyan)氏は5日、両メディアから組織的な中傷をされていると言い掛かりをつけたとして、フランス大統領選の中道・独立系候補エマニュエル・マクロン(Emmanuel Macron)氏を訴える意向を示した。
シモニャン氏はツイッター(Twitter)に「われわれは彼らのうそにうんざりしている。訴えるつもりだ」と投稿した。
国営ロシア通信(RIA)によると、スプートニクは声明でマクロン氏が率いる政治運動「前進(En Marche、EM!)」に言及し、「EM!本部が繰り返し言い掛かりをつけているという事実についてスプートニクは弁護士に相談する意向だ」と述べた。
今年2月、マクロン氏の報道担当者バンジャマン・グリボー(Benjamin Griveaux)氏は、ロシア政府が国営メディアを通じて「組織的中傷」を行っていると非難していた。
グリボー氏はいずれもフランス語版サイトを持つRTとスプートニクが、中道派で親欧州派でもあるマクロン氏に同性愛者であるとのうわさを否定せざるを得ない状況に追い込み、評判を傷つけようとしていると非難した。ロシア政府は当時、この主張を強く否定した。(c)AFP