【5月5日 AFP】米国のレックス・ティラーソン(Rex Tillerson)国務長官は4日、首都ワシントン(Washington D.C.)で東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟10か国の外相らと会談し、北朝鮮を孤立させるため一層の措置を取るよう求めた。

 米国務省のパトリック・マーフィー(Patrick Murphy)次官補代理は記者団に対し、北朝鮮は国外活動を広範に行っているとみられると述べた。

 北朝鮮の大使館は異常に規模が大きく、外交拠点としてだけではなく北朝鮮政府が核兵器開発をめぐる国連(UN)の制裁を逃れたり、その他の「非道な行為」を遂行したりするために存在しているとマーフィー氏は示唆し、その例としてマレーシアの空港で今年2月、金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の異母兄、金正男(キム・ジョンナム、Kim Jong-Nam)氏が神経ガスで殺害された事件を挙げた。 

 マーフィー氏は「各国は(この見方に)同意し、自国にある北朝鮮大使館の規模を制限・縮小した国もあった」と述べた。

 マーフィー氏は北朝鮮との関係はASEAN各国の主権に関わる問題だと強調した一方、ティラーソン長官が北朝鮮に対する立場を見直すよう各国に求めたことを認めた。(c)AFP