【5月3日 AFP】(更新、写真追加)アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で3日、北大西洋条約機構(NATO)軍の車列を狙った爆発が起き、多国籍軍の兵士3人を含む、少なくとも8人が死亡、25人が負傷した。当局が明らかにした。一方で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行を認める声明を発表した。

 同国内務省の報道官はAFPに対し、爆発は米国大使館およびNATOの現地事務所付近にある人通りの多い道路上で、朝のラッシュ時間帯に発生し、犠牲者の大半は民間人だと説明。だが詳細については明らかにしなかった。

 一方でNATOは、多国籍軍の兵士3人が負傷したものの「命に別条はない」と述べた。また在アフガニスタン米軍の報道官は、兵士ら3人の容体は安定しており、現在、多国籍軍の医療施設で治療を受けていることを発表したが、3人の国籍については明らかにしなかった。

 目撃者やAFPのカメラマンの話によれば、爆発により、外国人兵士らを乗せた耐地雷・待ち伏せ攻撃防護装甲車「MRAP」2台が被害を受け、道路に穴があいたという。またNATOは、今回の爆発に使用されたのは即席爆発装置(IED)だと述べている。

 また、民間人の自動車少なくとも3台が被害を受け、うち1台は炎上。粉々に割れた窓の破片が、数百メートルまで吹き飛ばされた。

 治安当局筋がAFPに明かしたところによれば、車列が通り過ぎる際に白いトヨタ(Toyota Motor)製の乗用車「カローラ(Corolla)」が爆発したとしているが、まだ当局による確認はなされていない。

 その一方、ISは傘下の通信社アマック(Amaq)を通じて犯行を認める声明を出し、8人の死者は全員米兵だったと主張している。(c)AFP