ノルウェーの富豪、調査船建造に寄付へ プラスチックごみ対策
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【5月3日 AFP】漁業と石油・ガス事業で財を築いたノルウェーの富豪が、社会に貢献したいとして、膨大な資産の一部を海洋調査船の建造のために寄付することが分かった。同国の日刊紙アフテンポステン(Aftenposten)が2日、報じた。
この男性は同国の長者番付で10位のチェル・インゲ・ロッケ(Kjell Inge Rokke)さん(58)。ノルウェーの経済誌カピタル(Kapital)によると、総資産は20億ユーロ(約2400億円)と推定されている。
ロッケさんが出資しようとしているのは、2020年に進水予定の全長181メートルの調査船だ。世界自然保護基金(WWF)と共同で建造されるもので、科学者60人、乗組員30人を乗せて主に海洋におけるプラスチックごみの調査を行う計画だ。1日最大5トンのプラスチックごみを回収し溶かす作業も行うという。
1月にスイスのダボス(Davos)で行われた「世界経済フォーラム(WEF)」年次総会(ダボス会議)では、世界の海を漂うプラスチックごみは2050年までに魚の量を上回るようになるとの予測が報告された。(c)AFP