新スタジアム建設のトッテナム、来季のホーム全試合をウェンブリーで開催
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【4月29日 AFP】イングランド・プレミアリーグで現在優勝争いを繰り広げているトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)が28日、来季のホームゲーム全試合をウェンブリー・スタジアム(Wembley Stadium)で行うと発表した。
英ロンドン(London)北部にある本拠地ホワイト・ハート・レーン(White Hart Lane)が100年以上の歴史を終えて取り壊され、6万1000席を誇る新スタジアムの建設に伴い、トッテナムは仮のホームスタジアムを必要としていた。
今回の発表により、スパーズにとってホワイト・ハート・レーンでの最後の試合は、プレミアリーグ初制覇に向けて重要なカギを握る可能性がある来月14日のマンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)戦となった。
トッテナムのダニエル・レビー(Daniel Levy)会長は、「きょうはクラブにとって重要な日となった。なぜなら、こよなく愛するホワイト・ハート・レーンの解体に、われわれが正式に同意したからだ」と語った。
「われわれ一人一人にとって、レーンはとても大きな存在だ。118年間の歴史を刻み、チームの象徴であった本拠地を解体する最終決断を下すには、新スタジアムの引き渡しが確実に行われるという大きな確証が必要だった」
現在リーグ首位のチェルシー(Chelsea)に勝ち点4差の2位につけているトッテナムは、プレミアリーグの前身フットボールリーグ優勝とFAカップ(FA Cup)の2冠を達成した1960-61シーズン以来のリーグ制覇を目指している。
ユナイテッドと対戦する来月のホーム最終戦では、何が起ころうとも特別な日になると話したレビー会長は、「5月14日にここで最後の試合をするときは、必ずレーンにふさわしい別れすることになるだろう」と述べた。
「来季はウェンブリーでホームゲームを行ったあと、われわれは世界でも比類なきスタジアムに戻ってくる。米フットボール協会(NFL)の試合も開催できるこのスタジアムは、われわれにとって未来の成長と成功のカギとなるはずだ」
ホワイト・ハート・レーンで30日に行われる宿敵アーセナル(Arsenal)との最後のノースロンドンダービーが、トッテナムにとって優勝の行方を左右する可能性があるなか、レビー会長は「ピッチの内外で、この試合はチームでも歴史に残る素晴らしい盛り上がりとなるだろう」と語った。
しかし、トッテナムのファン全員がウェンブリーを大歓迎しているわけではない。
今季のトッテナムは、ウェンブリーで欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2016-17)などの試合を行っているが、ホワイト・ハート・レーンでのような好成績を収めるのに苦労している。
トッテナムは前週行われたチェルシーとのFAカップ(FA Cup 2016-17)準決勝で2-4で敗れたことにより、今季のチャンピオンズリーグで1勝2敗を記録したのを含め、ウェンブリーではここ9試合で1勝しかしていない。(c)AFP