中国産大型旅客機C919、まもなく初飛行
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【5月1日 CNS】中国商用飛行機有限責任会社(Commercial Aircraft Corporation of China)の副主任総経理、賀東風(He Dong Feng)氏は4月27日、上海(Shanghai)で開催された第1回中欧民間航空安全シンポジウムで、中国製造の旅客機C919がまもなく初飛行すると発表した。また、同社は遠距離ワイドボディー機開発に着手するという。
賀氏によると、国産大型旅客機C919はすでに118の試験項目を全てクリアし、低速飛行、中速飛行、高速飛行を含めた21回の試験飛行を経て、すでに初飛行できる状態になったという。C919の初飛行の時期について同氏は、具体的な回答を避けながらも、「飛行機やクルーの状態、および天候の良好な日」と話した。
2008年上海に設立された中国商用飛行機会社の現在の主製品は3種で、成都航空(Chengdu Airlines)に交付した運営中のARJ21支線機は、現在413機を受注している。間もなく初飛行のC919国産大型旅客機は現在570機を受注。また、すでに開発を始めたワイドボディー旅客機は座席数が280席で、設計行程は1万2000キロメートル。
27日に開幕した第1回中欧(中国と欧州)航空安全シンポジウムは、中国民用航空局(CAAC)と欧州航空安全局(European Aviation Safety Agency)と共同主催で、中国とヨーロッパの民間航空業の協力、また航空安全を発展する議題などが取り上げられた。
現在、中国はEU加盟国28のうち、27か国と正式な国家間航空運輸協定について、調印、仮調印している。15か国に直行便があり、毎週600以上のフライトが運航している。2016年、中国とヨーロッパ間の旅客輸送量は約800万人、前年同期比べ15%の増加。
2016年末までに、中国民用航空会社が運航中のエアバス機は1400機を超え、中国民用飛行機の半分以上を占めている。(c)CNS/JCM/AFPBB News