【4月27日 AFP】女子テニスのユージェニー・ブシャール(Eugenie Bouchard、カナダ)が26日、薬物使用による出場禁止処分から復帰を果たしたマリア・シャラポワ(Maria Sharapova、ロシア)は「ペテン師」だとした上で、5度の四大大会(グランドスラム)優勝経験を誇る元女王は、テニス界から永久追放されるべきとの考えを示した。

 米経済誌「フォーブス(Forbes)」の長者番付で10年以上にわたり頂点に君臨していたシャラポワは26日、2016年に行われた全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2016)の薬物検査で禁止薬物のメルドニウム(Meldonium)に陽性反応を示して以来初の白星を挙げた。

 現在世界59位のブシャールは、トルコの国際ニュースメディアTRTワールド(TRT World)に対し「正しいとは思わない。彼女はペテン師であり、それは私にとっても同じ。いかなるスポーツ界においても、ペテン師は競技再開を許されるべきでないと思う」と語った。

「まっとうで正しいやり方をしている他のすべての選手にとって不公平。だから、女子テニス協会(WTA)は若い子たちに間違ったメッセージを示していると思う。いかさまをしても、両手を広げて歓迎するよというね」

「(薬物違反は)私としても少し台無しにされた部分があるし、彼女はもはや私があこがれる選手とは言えない」

 過去10年間にわたり、メルドニウムは医療目的で服用していたという30歳のシャラポワは、同薬物が昨年になって禁止リストに追加されていたことは知らなかったと主張。主催者推薦でポルシェ・テニス・グランプリ(Porsche Tennis Grand Prix 2017)で復帰を果たすにあたっては、周囲の選手から批判の声が上がった。

 2012年と2014年の2度にわたって優勝した経験を持つ全仏オープンテニス(French Open 2017)でもワイルドカードが与えられるかは、来月16日に判明するという。(c)AFP