【4月27日 AFP】マレーシア南部ジョホール(Johor)州で、私立のイスラム教学校に通う男児(10)が両脚を切断する重傷を負って病院に搬送されたが、死亡した。男児の家族が26日、明らかにした。男児は学校で散水ホースで激しく打たれる暴行を受けていたとみられる。

 死亡したのは、ジョホール州にある私立学校マーハド・アーフィズ・アルジャウハル(Maahad Eahfiz al-Jauhar)に通っていたモハマド・タキフ(Mohamad Thaqif)君。叔母によると、日ごろからホースで打たれていることを母親に訴えていた。暴行していたのは副校長とみられるという。

 死因を特定するため、26日中に検視解剖が行われる予定。

 地元警察当局は、モハマド君の暴行に関与した容疑で男(29)の身柄を拘束し、散水ホース1本を押収した。この男は2014年に窃盗で禁錮2年6月の実刑を受けたとされるが、警察は詳細を明らかにしていない。

 地元メディアによると、モハマド君は暴行を受けていたことをノートに記していた。地元紙マレーメール(Malay Mail)は、ノートには「親愛なるアラー、転校を許してくれるよう両親の心を開いてください。もう耐えられません。お願いですアラー、僕の願いをかなえてください」と書かれていたと報じている。

 学校長はAFPの取材に対し、警察の捜査中だとしてコメントを避けた。(c)AFP