ビデオ判定をW杯ロシア大会から採用へ、FIFA会長が導入の意向
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【4月27日 AFP】国際サッカー連盟(FIFA)のジャンニ・インファンティーノ(Gianni Infantino)会長が26日、2018年に行われるW杯ロシア大会(2018 World Cup)で、W杯史上初めてビデオ判定を導入する意向を表明した。
チリのサンティアゴ(Santiago)で、南米サッカー連盟(CONMEBOL)の総会に出席したインファンティーノ会長は、「2018年のW杯でビデオ判定を使う。今のところ、試験の結果は上々だ」と語った。
「スタジアムや家庭で観戦している誰もが誤審をすぐ確認できるこの時代に、それを唯一できないのが審判という状況は許されない」
得点、PK、レッドカード、そして選手の誤認という「試合を左右する」判定で主審の補助を行うビデオ判定は、2016年12月のクラブW杯(2016 FIFA Club World Cup)で、FIFA主催の公式戦では初めて試験導入された。
以前からW杯でのビデオ判定導入に意欲をみせていたインファンティーノ会長だが、判定に時間がかかるなどの「小さな問題」を先に解決する必要があると話していた。
インファンティーノ会長は今回、「頻繁に使われるようになれば、審判ももっと素早く判定できるようになる」と話しており、そこは慣れの問題だという見解を示している。
CONMEBOLは同日、南米最大の国際大会、コパ・アメリカ(Copa America)の規模を拡大し、2019年のブラジル大会から参加枠を16か国に増やすことを検討していると明らかにした。連盟は以前、欧州の国を大会に招待する案も示唆している。
インファンティーノ会長は「欧州のチームを加えたコパ・アメリカはW杯のようなものだ。それは別の機会に取り上げるべき話題だろう」と述べた。(c)AFP