「聖域都市」への補助金停止認めず 米大統領令また差し止め
このニュースをシェア
【4月26日 AFP】米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)の連邦地裁は25日、不法移民に寛容な「サンクチュアリシティー(聖域都市)」への補助金を停止するとしたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領の大統領令を一時差し止める仮処分命令を出した。トランプ氏は不法移民の取り締まりという看板政策の実現でまたつまずいた形だ。
トランプ氏は1月25日にこの大統領令に署名していたが、サンフランシスコ市などが違憲だとして提訴していた。
サンフランシスコ連邦地裁のウィリアム・オリック(William Orrick)判事はこの大統領令について、公共の利益に反し、憲法の下では有効でないと指摘した。
トランプ氏の大統領令が実行に移されれば、サンフランシスコ市は約12億ドル(約1340億円)、同じくカリフォルニア州のサンタクララ(Santa Clara)郡は17億ドル(約1890億円)の補助金が受け取れなくなる恐れが出ていた。
司法省は先週、国内9都市に対して連邦政府の出入国審査官に十分に協力しなかった場合、特定の補助金を停止すると警告していたが、今回の仮処分命令にはそれを差し止める内容は含まれていない。(c)AFP/Paul HANDLEY