メキシコで放射性物質盗難、当局が9州に警戒呼び掛け
このニュースをシェア
【4月25日 AFP】メキシコ内務省は24日、放射性物質のイリジウムが使用されている医療機器が中部ハリスコ(Jalisco)州で盗まれたと発表した。イリジウムは適切に取り扱わなければ人体に危険だとして、国内9州に警戒を呼び掛けている。
内務省の声明によると、ハリスコ州トラケパケ(Tlaquepaque)でトラックの荷台からX線検査装置が盗まれた。装置で使われている放射線源の「イリジウム192」は、容器から取り出すと人体に危険が及ぶ恐れがあるとしている。
内務省が警戒を呼び掛けたのは、ハリスコ州のほか、コリマ(Colima)、ナヤリ(Nayarit)、アグアスカリエンテス(Aguascalientes)、グアナフアト(Guanajuato)、ミチョアカン(Michoacan)、サンルイスポトシ(San Luis Potosi)、ドゥランゴ(Durango)、サカテカス(Zacatecas)の各州。
放射性物質を見つけた場合、少なくとも30メートル離れ、地元当局に通報するよう求めている。
メキシコでは2013年以降、放射性物質の盗難事件が少なくとも7件発生しているが、すべて無事返還されている。(c)AFP