【4月23日 AFP】北朝鮮がオーストラリアに対しむやみにかつ熱心に米国に歩調を合わせるならば核攻撃も辞さないなどと脅したことから、オーストラリアとニュージーランドは23日、強い語調で北朝鮮を批判した。

 北朝鮮の核問題をめぐり朝鮮半島(Korean Peninsula)の緊張が高まるなか、マイク・ペンス(Mike Pence)米副大統領は先週、同盟国間の連携を確認する目的でアジアを歴訪し、韓国、日本に続きオーストラリアを訪れていた。

 ジュリー・ビショップ(Julie Bishop)豪外相が北朝鮮を「深刻な脅威」と評したところ、北朝鮮外務省の報道官は「北朝鮮を孤立させ抑圧しよとする米国の動きにオーストラリアが追従するならば、それは自殺行為だ」と国営朝鮮中央通信(KCNA)を通じて警告し「その結果についてよく考えたほうがいい」と述べた。

 これに対しビショップ外相は23日、「北朝鮮政府は大量破壊兵器にではなく、長く苦しんでいる国民の福祉に金を使うべきだ」と批判した。

 オーストラリアとは隣国で同盟国のニュージーランドも北朝鮮を非難。ゲリー・ブラウンリー(Gerry Brownlee)国防相は23日、テレビ・ニュージーランド(Television New Zealand)に対し、「金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong-Un)朝鮮労働党委員長の政権についてはほとんどわからなくても、彼の配下には、同等に巨大な悪意を持った人々の巨大な組織があると推測できる」「日本海(Sea of Japan)に向けてミサイルを発射し、昨夜のオーストラリアへの脅しを含め非道な脅迫を繰り返す。それが北朝鮮だ」と述べた。(c)AFP