【4月22日 AFP】米大リーグ(MLB)のテキサス・レンジャーズ(Texas Rangers)は21日、ジョシュ・ハミルトン(Josh Hamilton)外野手との契約を解除した。元ア・リーグ最優秀選手(MVP)で、今年1月にレンジャーズとマイナー契約を結んでいたハミルトンだったが、2月に受けた左ひざの手術から回復する途中で新たに右ひざを負傷したため、チームから放出された。

 ハミルトンは声明で「残念に思うが、ひざの故障により今季中のプレーが不可能であることは間違いない」とコメントした。

「今後は右ひざの手術を受け、経過を見ていきたいと思っている。レンジャーズとファンからいただいたたくさんのサポートや励ましに感謝している」

 若手時代に薬物依存症に陥り、2003年から3年間の出場停止処分を受けたハミルトンだが、その後はMLBで最も恐れられた打者の一人となった。

 5月に36歳の誕生日を迎えるハミルトンは、レンジャーズでオールスターに通算5度選出された実績を持ち、ア・リーグMVPに輝いた2010年には打率3割5分9厘、32本塁打、100打点の成績を残した。

 レンジャーズのジョン・ダニエルズ(Jon Daniels)ゼネラルマネジャー(GM)は、ハミルトンが万全な状態に戻れば再契約する可能性を示唆したものの、この状況を乗り越えるのは難しいとの見解を示している。

「彼がひざの手術を受けた回数を考えた。私は医者ではないが、これを克服するのは困難を極めるだろう」

「とはいえ、彼はこれまでの人生でたくさんの困難を乗り越えてきた」(c)AFP