【4月21日 AFP】イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)は21日、クラブのU-23チームでコーチを務め、前日に練習場で倒れ心肺停止となっていた元イングランド代表のウーゴ・エヒオグ(Ugo Ehiogu)氏が死去したと発表した。44歳だった。

 イングランド代表として通算4試合に出場した実績があるディフェンダーのエヒオグ氏は、20日にトッテナムの練習場で倒れ、応急処置を受けたあと病院に搬送されていたが、21日早朝に亡くなった。

 トッテナムは声明で「ウーゴ・エヒオグ氏の死去をお伝えすることは、われわれにとって計り知れない大きな悲しみです」と発表し、クラブの育成部門を担当するジョン・マクダーモット(John McDermott)氏も「クラブは言葉で表現できないほどのショックと悲しみを感じています」とコメントした。

「ウーゴはなにものにも代えがたい大きな存在でした。われわれは彼の妻と家族に心からお悔やみを申し上げます」

 エヒオグ氏は現役時代、アストン・ビラ(Aston Villa)やミドルスブラ(Middlesbrough FC)で活躍。9年間在籍したアストン・ビラでは、300試合以上の公式戦に出場し、1994年と1996年にはリーグ杯制覇に貢献した。ミドルスブラには2000年から7年間在籍し、2004年には再びリーグ杯優勝を経験している。

 エヒオグ氏はほかにもウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン(West Bromwich Albion、WBA)やリーズ・ユナイテッド(Leeds United)、グラスゴー・レンジャーズ(Glasgow Rangers)、シェフィールド・ユナイテッド(Sheffield United)でプレーし、2009年に現役を引退すると、2014年からトッテナムでコーチを務めていた。

 アストン・ビラはツイッター(Twitter)で「元ディフェンダーのエヒオグ氏の訃報を受け、深く悲しんでいます。われわれの考えは彼の家族とともにあります」と投稿し、哀悼の意を示した。(c)AFP